戦争法案の強行採決に「怒り」
「もう黙っとれんアクション実行委員会」抗議声明
これほど国民を欺き、あきれ返らせた強行採決が過去にあっただろうか。
戦争法案ともいうべき「安保法制」の、国会をしめくくる参院の審議のことだ。
国民の「戦争ノー」「憲法を蹂躙するな」の悲痛な声、怒りの叫びは列島に満ち満ち、国会前の雄叫びは議場へも轟(とどろ)いた。
憲法学者の大半が「この法案は違憲だ」と声をそろえ、最後は元最高裁長官までが「許されない法案だ」と断じた。ノーベル賞学者から始まって瀬戸内寂聴さん、笑福亭鶴瓶、中居正広さんら宗教者やアーチスト、タレントに至るまで、多彩な人々が「われもわれも」と反対を表明。
当然のことだが、国民の老若男女が立ちあがり、こぞって街頭に繰り出した。
若いママが「わが子のために」といたたまれなく声を上げ、「シールズ」の大学生らがヒップポップ調の若々しい表現で、国民を先導してくれた。
私たち岐阜県内の各層市民から成る「もう黙っとれんアクション実行委員会」も、節目をとらえて反対行動を呼び掛けてきたが、岐阜市内のパレードには1000人、長良橋通りで「戦争反対」のボードを掲げてのアクションには約300m間に800人が両歩道を埋めた。道行く人々も飛び入り参加、岐阜市内で過去、こんな風景が出現したことがあっただろうか。
今回の強行採決は、まったく国民を無視したものだった。その主たるものを並べるなら――
①改憲の手続きを取らずしての「解釈改憲」、それも「閣議決定」という無茶苦茶ぶり(憲法違反)。
②国会審議に先立ち、頭越しで米国議会での約束(国会無視・米国追随)。
③政治家暴走を縛るためにある憲法の蹂躙(「立憲主義」違反)。
④国会答弁での変転、無回答(立法事実の不存在)。
⑤政権自ら認める説明不足(国民無視)。
デタラメにして厚顔、下品にして無恥。安倍与党政権によるこの蛮行を、私たちは決して忘れないだろう。
今回の戦いで、国民は多くのことを学んだ、獲得した。「個人の声こそ民主主義」であること、現憲法が今後とも「戦争反対」の大きな手立てになることなどだ。
“この戦い”は「民主主義をこれから始める」大きな第一歩となっている。私たちは、今後とも粘り強く「戦争法制廃止」の行動を続けていくことを誓って、抗議声明とする。
2015年9月25日
もう黙っとれんアクション実行委員会